元町映画館ものがたり「思い出の映画/映画館のはなし、聞きます」、五宮市に出店しました。
連休中の5月4日、神戸市兵庫区にある五宮神社で、3年ぶりとなる「五宮市」が開催されました。「元町映画館ものがたり」の責任編集、江口も、実行委員会で、出版記念トークにご登壇いただいた高濱浩子さんからお誘いをいただき、「思い出の映画/映画館のはなし、聞きます」ブースを出店させていただきました。
ご近所のみなさんに愛されている、この五宮市。ご近所のお子さんが手作り品を販売する「こども百貨店」や、「縁日魚釣り」、滋賀からご来場の「ためちゃんの茶界」や旧湊山小学校跡地で製造している「Open Air」クラフトビールの販売(5月中旬「Open Air 元町店」がオープン予定)、たっぷり美味しいコーヒーを淹れてくれた「あ!COFFEE」さん、美味しいバナナケーキのお店や神戸の人気カレー店「ヒンホイ」さんなどお祭り気分満載。
メインステージでは絵本の読み聞かせをはじめ、Kawole Kataokaさんが率いる南米先住民の歌をドラムと共に奏でるカント・コン・カーハグループの奉納演奏や、アフリカの太鼓と歌とダンス、Kokoro all starsのみなさんによるビート溢れる演奏も堪能できました。
最初は日陰でスタートしましたが、徐々に遮るもののない晴天下でのブースに。段ボールにブースの名前を書いて、手作り市感満載です。「映画のお話しませんか?」と声をかけさせていただくと、立ち寄ってくださる方も多く、中には、インスタグラムの告知を見て、わざわざ足を運んでくださった方も!本当に嬉しい限りでした。お一人につき15分から20分ぐらいはお話できたので、賑やかな祭りのひとときを、ちょっと休憩気分で楽しんでいただけたかもしれません。
長方形の短冊用紙たちから、好きな色を選んでいただき、そこに思い出の映画をまずは書き込んでいただいて、その映画についてこちらがお話を伺うという、みなさんの映画の思い出をシェアしていただくブースなのですが、思った以上にご好評をいただき、みなさん立ち去られる際に「楽しかった」とおっしゃっていただけたのは励みになりました。「直射日光で暑いので、また別の場所でやってください!」とのお声も。ありがたい限りです。
お話を伺ったあとは、テーブルに並べている元町映画館近日上映作品のチラシをお持ち帰りいただいたり、「元町映画館ものがたり」に関心を持っていただいた方には少しそのお話をしているうちに、実は本好きだと手にとっていただいたり、書店で目にしていたとこの機会にご購入いただく方もおられ、その場でサインをさせていただきました。また、ブースでお話を聞かせてくださったみなさんには、お好きな中古文庫本をプレゼント企画も。原作本が多いのですが、映画を好きな方は本を好きな方も多いので、こちらも好評でした。
さいごに、主催者の高濱さんが販売していた「でいたらぼっちTシャツ」と共に、当日お話をお聞かせいただいたみなさんが挙げてくださった作品をご紹介します。
●『グレムリン』と『グーニーズ』の2本立て
かつて甲南の十二間道路にあった映画館で、小学生高学年のときはじめて友達同士で観に行った映画。
●『誰が為に鐘は鳴る』
ビデオかテレビで視聴。ゲイリー・クーパーが「なんてかっこいい人!」と人生初めて俳優の虜になったそう。
●『C'mon C'mon(カモン カモン)』
前日に観たばかりの映画だが、すでにベスト入りの素晴らしさと大絶賛され、早速書いてくださいました。思春期を体験した全ての人に観てほしいというホアキン・フェニックス主演作。
●『蝶の舌』(1999 スペイン)
「蝶」がつく映画で…としばらく探してたどり着いた作品。映画好きの友達と先日この映画のことを話していたけれど、タイトルが最後まで出てこなかったのでスッキリしたそう。
●『あなたの名前を呼べたなら』(2018 フランス・インド)
『蝶の舌』と共に選んでいただいたフランスとインドの合作。
●『戦場のピアニスト』
なぜか感動する映画は戦争ものが多いと自己分析された後に選んでくださった作品。やはり戦場が舞台のこの作品は、敵の前でピアノを弾き、ピアニストであることが証明され、命が助かるという物語。ちなみにご家族で鑑賞用にDVDを買ったばかりという『ひまわり』のチラシをお持ち帰りくださいました。
●『世界の涯てに』
金城武とケリー・チャンのラブストーリー。90年代後半の中国映画で、金城武の印象も強かったそう。
●『めがね』
はじめて舞台挨拶に参加した作品。シネ・リーブル梅田で朝一番に整理券をもらいに並び、映画の時間まで友達とマクドナルドで過ごした思い出も。小林聡美さん、もたいまさこさんなど主演俳優が登壇されたそう。
●『さらば青春の光』『ノーザン・ソウル』『SHOAH ショア』
おひとりで3本挙げていただいた。前日に市役所前でご覧になったというVespaパレードの思い出と紐づく『さらば青春の光』、夜行バスで東京入りして鑑賞、元町映画館でも鑑賞した『ノーザン・ソウル』や、神戸アートビレッジセンターで9時間かけて鑑賞し、鑑賞後連帯感を覚えたという『SHOAH ショア』と、映画にまつわる思い出をたっぷりと。
●『ロミオ&ジュリエット』
レオナルド・ディカプリオとクレア・デーンズ主演のバズ・ラーマン監督バージョン。はじめて一人で映画館に観に行った作品で、ディカプリオとクレアに惚れた!そう。
●『Gohst World(ゴーストワールド)』
スカーレット・ヨハンソンがブレイク前夜の青春映画。長野に滞在されていたとき、映画館に観に行き感動したそう。前に座っていた女子高生が、鑑賞後にラストを巡って「意味がわからん」「すごくよくわかる」と口論している姿も含めて、「思わず声をかけようかと思った」ほどよく覚えている作品。
●『オペラ座の怪人』
ジェラルド・バトラー主演作。ミュージカルが好きだったことから鑑賞、その後のミュージカルブームを追いかけるきっかけとなったシネコン系作品。
●『不思議惑星キン・ザ・ザ』
シネコン系の『オペラ座の怪人』に続いて、ミニシアター系映画のお気に入りとして挙げてくださったのが、ソビエト連邦の『不思議惑星キン・ザ・ザ』。シュールでブラックユーモアのあるカルト系の人気作品。昨年アニメ版も公開されたことも話題にのぼりました。
●『Training Day(トレーニング デイ)』
デンゼル・ワシントン主演のアカデミー受賞作。友達にも勧めるほどのイチオシ作品だそう。ドキュメンタリー映画『オーストリアからオーストラリアまで』に興味を示していただきました。
お話を聞かせていただいたみなさん、どうもありがとうございました!
みなさんそれぞれに、人生を彩る思い出の映画があり、語るべきものがたりがあることを改めて実感するひとときとなりました。お声がけいただいた高濱さんにも感謝申し上げます。
また、どこかで出店することがあれば、こちらでお知らせいたします。
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