『目の見えない白鳥さん、アートを見にいく』絶賛公開中!4/22初日の舞台挨拶&感想シェア会も大盛況!


 昨年3月、雑誌「ひととき」のご担当コラム「ホンタビ!」取材で、「元町映画館ものがたり」を携え、元町映画館へ取材に来てくださったノンフィクション作家の川内有緒さん。最新著書の「目の見えない白鳥さんとアートを見にいく」が大反響を呼んでおり、映画館スタッフも同書の大ファンであったことから、以前から川内さんの著書「バウルを探して」を取り扱っていた書店、1003さんと共催のトークイベントを企画し、その内容は当サイトでも前後編に渡ってご紹介しました。

新しい試みで書店、映画館、作家の可能性を広げる〜1003店主奥村さん、元町映画館支配人林さんと川内さんのクロストーク|「川内有緒さんと、本や映画のはなし」後編


 ちょうど川内さんの編集がほぼ終わった頃だったこともあり、いち早く初の長編映画となった『目の見えない白鳥さん、アートを見にいく』をスクリーナーで拝見させていただき、当時支配人だった高橋未来さんはすぐに2023年の上映を決断しました。そこから約1年、4月22日の公開初日、ついに映画監督の川内有緒さん、川内さんとは日本大学芸術学部映画学科時代の同級生で撮影、編集他を務めた共同監督の三好大輔さん、そして主役の白鳥健二さんをお迎えして、舞台挨拶と感想シェア会@まちラボを開催しました。


 川内さんの言葉で書かれた書籍の方は何度も読み返すほどの大ファンだという白鳥さん、映画の方は自分が出演しているのでまだ冷静にみられないといいます。酔っ払ったシーン(実はギリギリまで入ってなかったそうですが)など、ご本人にしては気恥ずかしいと思われるシーンこそ、実は見所。その幸せそうな表情が、観る者を魅了します。

 監督だけでなく自主配給の業務もこなしている川内さんは、元町映画館が上映を決めたことが心の支えになっていたと、1年ぶりにこの場に映画を携えて戻ってこられたことに感謝の気持ちを伝えられました。そんな川内さんに白鳥さんと旅する新潟の「夢の家」での撮影を頼まれた三好さんにも新潟での撮影や、その後の白鳥さんとの撮影を振り返っていただきました。


 舞台挨拶後には映画館2階でのサイン会も行い、元町映画館恒例の記念写真(トップ画像)の後は、まちラボ(こうべまちづくり会館内)に場所を移し、30名近くもの方にご参加いただいての映画館初となる感想シェア会を開催しました。

 

 日頃は元町映画館が「オープンダイアローグ」で使用させていただいているまちラボですが、椅子だけ並べると30名でもほどよい隙間があり、距離感も近く、とてもいい雰囲気のレイアウトの中(まちラボさん、ありがとうございます!)、1時間がいかに短いかと思い知らされるほど、おひとりおひとりのご感想がとても熱を帯び、そして伝えたい気持ちに溢れておられました。前で聞いておられた白鳥さん、川内さん、三好さんも、感想とともに質問が入ると、見事なコンビネーションでうまく話を展開させながら、舞台挨拶とは違うカジュアルなトークをたっぷり聞かせてくださいました。

 最後、映画をご覧になった観客のみなさんから直接感想を伺える機会がとても嬉しいというご挨拶もあり、終了後は一緒に写真を撮ったりと観客のみなさんとの交流も深めていただきました。ご来場いただいた皆様、ありがとうございました!元町映画館では5月5日まで上映中です。


※公開2日目は、舞台挨拶会場だったシネ・ヌーヴォより、2階スタッフルームをお借りしてのオンライン舞台挨拶。白鳥さんのRockでお酒なTシャツがいいアクセントになり、お3人の笑顔がスクリーンに映し出されました。2日間に渡り、ありがとうございました!




 できるだけ多くの方に作品のことを知っていただき、映画館で観ていただけるように、多方面のみなさまにご協力いただきながら、関連イベントを絶賛開催中です。

4.16(日)-5.14(日)

兵庫図書館コラボ企画vol.2 本×映画×アート『目の見えない白鳥さん、アートを見にいく』


ラジオ関西「シネマ・アイ ラジオ」でも作品の見どころをパーソナリティーのケーちゃんとご紹介!(以下から聞いていただけます。1本目は元映画チア部のエヌグローイング大矢さんによる『ヴィレッジ』。2本目で『目の見えない白鳥さん、アートを見にいく』をご紹介)

元町映画館ものがたり

元町映画館出版プロジェクト刊行の「元町映画館ものがたり 人、街と歩んだ10年、そして未来へ」特設サイトです。