元町映画館13周年×神戸ジャズ100年『モトエイ的JAZZ映画特集』、好評開催中!


 元町映画館11周年の日に「元町映画館ものがたり」を刊行してから、早2年が経ちました。

2023年8月21日で13周年を迎える元町映画館恒例の周年企画。今年は、1923年にバイオリン奏者の井田一郎が結成した”ラフィング・スターズ”が神戸で、日本初のプロバンドとしてジャズを演奏した神戸ジャズ100年の年でもあることに着目し、『モトエイ的JAZZ映画特集』と題してスタンダードな作品から、エッジの効いた作品まで全4本を8月25日まで連日3本ずつ上映します。中日となる8月23日(水)は、スペシャルイベントとして「DARK DREAM 中村達也 ドラムソロライ~ジャズメンになれなかった男の叩き節~」を開催(前売り完売、補助席の当日券を若干数販売予定)。ぜひ、ご来場ください!


<上映作品紹介>

『ジャズ・ロフト』

2015年/87分/イギリス/監督・脚本:サラ・フィシュコ

出演:サム・スティーブンソン、カーラ・プレイ、スティーヴ・ライヒ、ビル・クロウ

ジョニー・デップ主演『MINAMATA -ミナマタ-』として映画化もされた写真家、ユージーン・スミスが1950年代半ばから住んでいたマンハッタンのロフトでは、連夜ジャズ・ミュージシャンらがジャムセッションを繰り広げていた。そのむせ返るような熱気を余すところなく伝えるドキュメンタリー。


『死刑台のエレベーター』

1957年/92分/フランス/監督:ルイ・マル/音楽:マイルス・デイビス

出演:ジャンヌ・モロー、モーリス・ロネ、ジョルジュ・ブージュリー、リノ・ヴァンチュラ

ヌーヴェルヴァーグの先駆者ルイ・マルがわずか25歳で作り上げたデビュー作。研ぎ澄まされた映像感覚とそしてマイルス・デイビスが即興セッションで仕上げた演奏で語り継がれる名作。


『略称・連続射殺魔』

1969年/86分/日本/監督:足立正生、岩淵進、野々村政行、山崎裕、佐々木守、松田政男

1969年に製作された幻の風景映画。正式なタイトルは『去年の秋 四つの都市で同じ拳銃を使った四つの殺人事件があった 今年の春 十九歳の少年が逮捕された 彼は連続射殺魔とよばれた』。1968年に、東京、京都、函館、名古屋で起きた射殺事件の“連続射殺魔”永山則夫。当時19歳の少年だった永山の生い立ちから逮捕までを、「彼」が目にしたであろう風景から映し出す異色のドキュメンタリー。富樫雅彦と高木元輝が挑んだ〈即興演奏の極限〉の劇伴は日本フリージャズの傑作。


『サン・ラーのスペース・イズ・ザ・プレイス』 

1974年/81分/アメリカ/脚本・音楽・主演:サン・ラー/監督:ジョン・コニー

土星から降臨した太陽神であり、宇宙音楽王であり、大宇宙議会・銀河間領域の大使サン・ラーは音楽を燃料に大宇宙を旅するなか、地球と異なる理想の惑星を発見した。ただちに地球に帰還、ジャズのソウル・パワーによる同位体瞬間移動で黒人移送計画を立てるが、その技術を盗もうとアメリカ航空宇宙局の魔の手が迫る…。追手をかわし、ジャズで人類を移送できるのか!? 超現実的宇宙音楽王が仕掛けた革新的・暗黒SF映画!


元町映画館ものがたり

元町映画館出版プロジェクト刊行の「元町映画館ものがたり 人、街と歩んだ10年、そして未来へ」特設サイトです。