兵庫教育大学「教養ゼミ」にて『ココでのはなし』鑑賞&ディスカッションを実施しました
2022年に特別授業の一環として、元町映画館,元町商店街でのフィールドワーク、ディスカッションのコーディネートをさせていただいた兵庫教育大学さん(担当:吉田達弘先生)。2年ぶりに、教養ゼミの授業の一環として2年生のみなさん(12名)が元町映画館にご来館され、こざきりょうま監督の『ココでのはなし』鑑賞&2階に場所を移しての鑑賞体験を深めるトークを開催しました。
元町映画館の江口がファシリテーターを務め、まずは元町映画館のようなミニシアターの特徴を簡単にご紹介したあと、参加学生のみなさんにお一人ずつ、元町映画館での鑑賞体験の感想を伺いました。みなさん、ミニシアターに訪れるのは初めてとのこと。
●狭いから観やすいし、学生1000円は安い
●ドリンク持ち込みOKなのがいい
●アットホームで地域の人が集まる感じ
●席が少ないのでくつろいで観ることができた
●めだたない立地なので、一人で行ってみようという気になれる
●画面も音もきれいで、狭いので集中しやすい
●整理券など入場システムが違うのが、面白い
●予告編が短い/アクション血だらけの予告編にびっくり
●音と画面のバランスがよく、想像以上にゆったりと観れた
●映画館で座りにくい椅子が結構あると思っていたが、すごく座りやすい
●エンドクレジットで映写室前を横切る人の影がスクリーンに映ったのが新鮮
●家のように落ち着けた
と、くつろげる、観やすいといったご感想が多数寄せられました。
当館代表で開館以来のスタッフでもある高橋勲より元町映画館のはじまりについてレクチャーを行った後は、ミニシアター(元町映画館)の特徴をご紹介しながら、いよいよ映画『ココだけの話』の感想をシェアする時間に。この教養ゼミでは、上映会を企画運営することが最終目標となっているため、『ココだけの話』をどんな人に届けたいと思うかも合わせてお聞きしました。ここでは「将来のことに悩んでいる若者」「人生の進路に悩んでいる人」「シューカツに悩んでいる人」「頑張っている人」「日々疲れている人」など、自らの状況に照らし合わせながら、共感をしたことが届けたい人という質問の回答にも現れているようです。
「いい意味でずっと同じテンポ」「ドキュメンタリーのよう」「悩みにリアリティがある」「セリフが少ないので身近にあることのように感じる」「自分の日常とリンク」「おばあさんの優しい言葉がいい」「おむすびが美味しそう」「人生の歩みが止められないように、終わりっぽくない終わり方がよかった」と、日頃シネコンで鑑賞するタイプの映画との違いも感じていただきながら、『ココだけの話』の印象的だった点を吉田先生と話し合っていきました。
みんなで映画館に足を運び、鑑賞し、その後感想をシェアしながら深掘りしていくという体験全体が思い出になるのは、上映会でも同じことです。これから上映会に向けて準備を進められるにあたり、当日のプログラムはもちろん、お客さまに気持ちよく鑑賞していただくための準備が大切であることもお伝えし、短い時間ですがご意見をたくさん伺い、映画館側としてもとても貴重な時間を過ごさせていただきました。吉田先生、学生のみなさん、ありがとうございました。
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