イベントも盛りだくさん!元町映画館12周年企画 「オキナワンダーランド〜映画で発見する沖縄」、8/20より2週間開催


 

「元町映画館ものがたり」を刊行してから早一年が経ちました。昨年は刊行記念の濱口竜介監督特集&連日神戸や映画館にまつわるみなさんをお招きしてのトークを開催、さらに「夏休みの映画館」や、元町映画館初配給の『まっぱだか』、そして元町映画館10周年を記念して持ち寄ってくださった短編たちをまとめたオムニバス作品『きょう、映画館に行かない?』のお披露目上映とお祭りウィークのような1週間でした。

 今年は、コロナ前同様の規模で2週間に渡って特集上映を組んでいます。沖縄本土復帰50周年にちなんで、2010年代の沖縄に関連するドキュメンタリーや劇映画を上映してきた元町映画館が、今まで上映していなかった多彩な沖縄の魅力を見せる映画や最新作を一挙7本上映する「オキナワンダーランド〜映画で発見する沖縄」。島ごとに言葉も違えば文化も違う。そんな奥深い沖縄の魅力を感じていただけるラインナップになっています。

上映作品は、

・『白百合クラブ 東京へ行く』2003年/90分/監督:中江裕司

・『ウンタマギルー』1989年/120分/監督・脚本:高嶺剛

・『ばちらぬん』2021年/61分/監督・脚本・撮影・編集:東盛あいか

・『ヨナグニ 旅立ちの島』2021年/フランス/74分/監督:アヌシュ・ハムゼヒアン、ヴィットーリオ・モルタロッティ

・『島の色 静かな声』2009年/75分/監督:茂木綾子

・『パイナップル・ツアーズ デジタルリマスター版』2022年/118分/監督・原案・編集:真喜屋力、中江裕司、當間早志

・『執念の毒蛇』1932年/71分/監督:吉野二郎


 そして、「オキナワンダーランド」開催中はイベントも盛りだくさん!


●8/20(土)『執念の毒蛇』15:10の回上映後、沖縄民謡ライブ奏者:清村斉さん(三線・唄)、川杉圭子さん(琉笛)

※清村斉さんは、2012年、宮古島のおばぁたちの歌に迫る『スケッチ・オブ・ミャーク』上映時にライブをしてくださいました。10年ぶりの演奏、楽しみです!



●8/21(日)『ウンタマギルー』15:10の回上映後トーク「沖縄映画の自画像と他画像~高嶺剛の衝撃」ゲスト:金澤伸昭さん(まめ書房 店主)

※「元町映画館ものがたり」を取り扱っていただいている神戸の独立系書店「1003」さんと同時期に神戸の岡本で沖縄本と雑貨、民芸のお店をオープンさせた金澤さん。『ウンタマギルー』の高嶺組に参加していたこともあるという映画通でもあります。連日、朝の連続テレビ小説「ちむどんどん」に登場した小道具や食べ物の解説をTwitterに投稿し、その沖縄文化への造詣の深さは折り紙つき。期間中は、まめ書房さんセレクトの沖縄本も販売します。




●8/27(土)『ばちらぬん』15:20の回上映後、舞台挨拶ゲスト:東盛あいか監督×池谷薫監督クロストーク

※日本の最西端にある与那国島出身の東盛あいか監督がコロナ禍で制作したPFFグランプリ作『ばちらぬん』を神戸初公開します。元町映画館を拠点に活動しておられる池谷薫監督とのクロストーク。オキナワンダーランド直前生配信では、本作を観て、先祖のことを思ったという池谷監督がどういう切り口で東盛監督とトークを展開されるのか。ご期待ください!





●8/28(日)『島の色 静かな声』15:20の回上映後トーク「宮古列島にある大神島のおばあとの出会い」ゲスト:高濱浩子 さん(画家)

※昨年の刊行記念トーク「神戸の達人と語る、街と映画館の過去・現在・未来」にご登壇いただき、2年連続してお越しいただく高濱浩子さん。大神島のおばあの話をわたしが高濱さんから聞いたのは、くしくも昨年のトークをお願いするきっかけになった、昨年1月の枚方・ソーイングギャラリーでの個展のときでした。

今回、その個展で、おばあの話からインスピレーションを受けて高濱さんが描き、展示していた絵を、映画館の受付横に展示します(8/23より)。


映画館とつながりのあるゲストとともに、それぞれの「わたしの沖縄」をお話しいただく予定です。映画とともに、みなさんの沖縄の思い出と重ねたり、沖縄の知られざる魅力にぜひ触れてみてください!




生配信アーカイブでは、「オキナワンダーランド」の見どころ、池谷監督の「わたしの沖縄」、本企画の魅力をご紹介しています。こちらもぜひご覧ください!