元町映画館15周年記念「大島弓子に逢いたくて」 8/16(土)より1週間開催!
2020年のコロナ真っ只中に10周年を迎え、2021年の11周年でこの「元町映画館ものがたり」を刊行し、そして2025年8月21日で元町映画館は15周年を迎えます。
毎年恒例の周年企画では、元町映画館15周年記念「大島弓子に逢いたくて」と題し、8月16日(土)からの1週間、萩尾望都、山岸凉子、竹宮惠子らとともに《花の24年組》と称される伝説的な漫画家・大島弓子の漫画作品を原作とした『綿の国星』(1984年)、『金髪の草原』(2000年)、『グーグーだって猫である』(2008年)の3作品を特集上映いたします。
メインビジュアルは、元映画チア部神戸本部の五味健太郎さんに担当していただきました。『綿の国星』に登場するチビ猫のかわいらしさと、美しいグレーの背景で大島作品の微妙なニュアンスを表現しています。
大島弓子は、1968年「ポーラの涙」でデビュー。萩尾望都、山岸凉子、竹宮惠子らとともに《花の24年組》と称される伝説的な漫画家です。「現実世界になじみきっていない少女の繊細な感性で見る世界を描いた作品が多く、思春期に彼女の作品に触れたことで自身のアイデンティティが形づくられたというファンも多い」と、本企画担当の元町映画館スタッフ、林未来さん。
今回は関連イベントとして、8/16(土)〜8/24(日)まで、「観読往来」@1003で、大島弓子のコミックスや関連書籍など店主の奥村千織さんセレクトの本たちが並ぶコーナーが登場します。
また、8/16(土)『金髪の草原』(17:10~)上映後、映画館2階にてマンガ研究がご専門の甲南女子大学文学部メディア表現学科教授、増田のぞみさんによるトークを開催します。漫画史における大島弓子の存在、次世代に与えた影響、その魅力を解説していただきますので、映画ともども、ぜひご参加ください!
さいごに本企画への推薦コメントをご紹介します。
■増田のぞみさん(甲南女子大学文学部メディア表現学科教授 専門分野:メディア文化論、マンガ研究)
大島弓子作品に映画館で出会える…!
生と死が交錯するお盆の時期、8月、夏休み…。大島弓子との出会いに、これほどふさわしい季節はありません…!再会する方も初めて出会う方も、元町映画館のスクリーンで日常の中にひそむ不思議を見つけてみませんか。世界の見え方が変わるかもしれません。
■林未来(元町映画館スタッフ 15周年企画「大島弓子に逢いたくて」担当)
今の少女漫画が描くのはリアルな恋愛がメインで、想像や空想の余地が少ないので、「今こそ大島弓子が必要だ!」という気持ちがあります。大島作品は少女漫画には珍しく、偏愛している人が一世代に集中しておらず、ファン層の幅広さに驚かされます。身近なできごとだけではなく、自分自身の中に広がる世界を描くので、消費されることなく愛される期間が長いのかもしれません。男性ファンも多いし、新しい世代にも発見してもらえる機会にしたいと思っています。
開催期間中は、お得な3回券3,300円も販売します。この夏、映画で、そして本で、ぜひ大島弓子に出逢ってみてください!
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